Aerial view of factory buildings

石油・ガス下流部門:精製・石油化学

エネルギー業界の下流部門のプレーヤーはいま、ここ数十年で最大の課題に直面しています。変動するエネルギー価格に大きな注目が集まっていますが、下流部門の企業は他にも多くのリスクに直面しています。その最たるものが、現在も進行中の業界再編、規制緩和、企業統合のさらなる進展です。このような環境下において、競争力を維持するために必要となるのは、オペレーションの効率を高め、コストを削減し、収益とマージンを守るための長期的な戦略です。

精製業界における収益性の将来

石油・ガス精製業界の向こう数十年の展望を左右するのは、主に次の5つの要因です。

デジタルツールとデジタル組織能力の導入

オペレーションの卓越性の実現

プランニング&スケジューリング・プロセスにおけるアドバンスト・アナリティクスの活用

メンテナンスのデジタル化

トレーディングとサプライチェーンの最適化

 

石油化学サプライチェーンにおける破壊的変化と機会

  • サステナビリティ。サステナビリティに関する課題は世界の最優先事項であり、政府の規制や消費者の需要パターンに大きな影響を与えています。世界がますます「循環経済」に向けた動きを強めるなか、エンドユーザーと化学業界の企業は変革を推進しています。このような変化は、たとえば梱包などに大きな影響を与えるでしょう。企業は今、戦略的選択をすることで一歩先んじることができます。
  • デジタル化。大手化学企業はデジタル化を導入し始めていますが、業界全体では後れが見られ、デジタル・ディスラプションを積極的に活用する企業には大きな可能性があります。トランスフォーメーションのアプローチでは、3つの側面に注力する必要があります。第一に、デジタルにより事業の中核を変革すること。第二に、デジタルを通じてつくり出せる新商品・サービスを見出すこと。第三に、チームが長期にわたりデジタル戦略を効果的に実行できるよう組織能力を構築すること、です。
  • 地域戦略の変化。 中東の化学業界は高付加価値製品への移行を進めており、輸出への注力は以前より弱まっています。中国も化学業界の構造改革を進めており、高付加価値製品への注力、環境負荷の低減、効率性向上を目指しています。こうしたトレンドや関税の変更、NAFTAその他の貿易協定の変化は、バリューチェーン全体の商品の流れやプライシングに影響を与えるでしょう。
  • 新しい原料・生産方法。ポリマー3Dプリンティングは2035年には1,800憶ドル規模の産業にまで成長すると見込まれています。これにより、樹脂企業が原料サプライヤーや製造・設計のパートナーを検討するうえで、ビジネスモデルに関する課題と機会がもたらされています。
  • オレフィン製造法の選択肢の変化。燃料環境が大きく変わったことで原料の経済性も変化し、メタン由来のオレフィン製造法の実行可能性が従来より高まっています。それにより、エチレンとエチレン誘導品の世界のサプライカーブや地域の活動が大きく変わる可能性があります。
  • 精製を取り巻く環境。マルポール条約におけるバンカー重油の規制は精製所の産出量に変化をもたらし、プロピレンの供給に影響を与える可能性があります。さらに、ガソリン需要の低下によりナフサが過剰になり、精製所の閉鎖に繋がる可能性もあります。(精製を取り巻く環境について詳しくは上記もご覧ください。)

石油精製・石油化学業界に関するBCGの論考

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エネルギー業界のカムバック・キッズ

変動の激しい原油価格、規制の不確実性、そして新しいテクノロジーは、石油、ガス、ユーティリティセクターに大きな打撃を与えましたが、好業績を維持した企業が6社あります。どのように実現したのでしょう。(英文)

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