Global Asset Management 2017: The Innovator’s Advantage

世界資産運用市場:2016年末の預り資産額は前年比7%増の69.1兆ドル~BCG調査

預り資産増加は好調な株式市場の影響が大きく、新たな資金流入額は年初の預り資産の1.5%にとどまる

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(本資料は、2017年7月11日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です)

ニューヨーク発、2017年7月11日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、グローバルアセットマネジメント・レポートの2017年版「Global Asset Management 2017: The Innovator’s Advantage」を発表しました。

 

好調な株式市場に牽引され運用預り資産は増加。新たな資金流入はここ数年と同水準にとどまり、リーマンショック前の水準には戻らず

2016年末の運用預り資産規模は、2015年末比7%の増69.1兆ドルになったと推計されました(図表1)。一方、新たな資産流入額は年初の預り資産の1.5%と、ここ数年の実績と同水準にとどまっており、リーマンショック以前の4~6%という水準には戻っていません。堅調な株式市場により預り資産が増加したと考えられます。

中国の預り資産増加率は突出して高く、前年末比21%増。世界全体の傾向とは異なり、新たな資金流入が大きな要因

預り資産を地域別にみると、日本とオーストラリアを除くアジアで2015年末比16%増、中南米で同14%増、ヨーロッパが同7%増、北米が同6%増、日本とオーストラリアの合計が同4%増、中東・アフリカが増減なしとなりました(図表2)。

国別の預り資産の増加率では、中国が2015年末比21%増と突出しています。世界全体の傾向とは異なり、中国では新たな資金流入が前年末の預り資産の17%に上り、預り資産の増加を牽引しました。日本及び世界最大の市場であるアメリカとの比較では、預り資産は日本が2015年末比3%増、アメリカが同5%増、資金の流出入では日本は2015年末の預り資産の1%が流入し、アメリカは同0.3%が流出したと推計されます。

 

運用業界全体の収益・利益は、リーマンショック後初めて減少

預り資産は増加したものの、運用業界のおかれた状況は厳しく、2008年のリーマンショック以降で初めて、業界全体の収益・利益が共に減少しました。2016年の業界全体の収益は前年比1%減、利益は同2%減となりました。本レポートでは、厳しい状況を乗り越えるための5つのポイントを挙げ、解説しています。

 

■調査レポート

Global Asset Management 2017: The Innovator’s Advantage

BCGでは、主要国における市場調査と大手運用会社を対象にしたベンチマーキング調査を基に、資産運用市場と運用会社の動向についてまとめたレポートを毎年発行しています。15回目となる今回は、世界全体の預り資産の62%を占める153の大手運用会社のベンチマーク調査と、43か国におけるグローバル市場調査を実施しました。

 

■日本における担当者

佐々木 靖  シニア・パートナー&マネージング・ディレクター

BCG金融グループ及び保険グループの日本リーダー
慶應義塾大学経済学部卒業。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士(MSc)。欧州経営大学院(INSEAD)経営学修士(MBA)。株式会社日本興業銀行 (現みずほフィナンシャルグループ)を経て現在に至る。

 

山井 康浩  パートナー&マネージング・ディレクター

BCG金融グループ、保険グループのコアメンバー
東京大学教養学部卒業。マサチューセッツ工科大学経営学修士(MBA)。日本銀行、米国系戦略コンサルティングファームを経て現在に至る。

 

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 伊原・嶋津
Tel: 03-5211-0600 / Fax: 03-5211-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

 

過去の調査レポート:

2016年: プレスリリース / Global Asset Management 2016: Doubling Down on Data

2015年: プレスリリース / Global Asset Management 2015: Sparking Growth with Go-to-Market Excellence

2014年: プレスリリース / Global Asset Management 2014: Steering the Course to Growth

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年には大阪、京都にオフィスを設立しました。

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