The Most Innovative Companies 2018: Innovators Go All In on Digital

イノベーション企業ランキング トップ50を発表~BCGイノベーション調査2018

上位2社(1位Apple、2位Google)は昨年と変わらず、3位はMicrosoft、4位Amazon、日本企業では17位 トヨタ自動車、32位 NTT ドコモ 、37位 日産自動車 の3社がランクイン

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(本資料は 2018 年 1 月 17 日にアメリカで発表されたプレスリリースの抄訳です)

ボストン発、2018年1月17日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、イノベーションに関する調査レポートの最新版、「The Most Innovative Companies 2018: Innovators Go All In on Digital」を発表しました。2005年に初めて発表されたこの調査は、今回で12回目を数えます。

最もイノベーションに優れた企業: イノベーション企業ランキング 50社

本レポートには経営幹部1,000名以上から回答を得たアンケート調査の結果とTSR(株主総利回り)を基に、イノベーションに優れた企業を選出した「イノベーション企業ランキング トップ50」を掲載しています。今回のランキングでは、上位2位までの順位は前回と変わらずAppleが調査開始以来の首位の座を守り、2位は4回連続でGoogle、前回3位だったTesla Motorsが6位に下降した一方で、3位はMicrosoft、4位Amazonとなりました。日本企業では、トヨタ自動車が17位(前回8位)、NTTドコモが32位(前回39位)、日産自動車が37位(2013年以来のランクイン)となり、昨年と同数の3社がランキング入りしています(図表)

ボストン コンサルティング グループ(BCG) 上位2社(1位Apple、2位Google)は昨年と変わらず、3位はMicrosoft、4位Amazon、日本企業では17位 トヨタ自動車、32位 NTT ドコモ 、37位 日産自動車 の3社がランクイン

イノベーションに優れた企業はデジタルへの投資を加速

今回のランキングでは、前回に引き続き、デジタル革命のインパクトが顕著に表れています。トップ10に入った7社を含む11社がデジタルサービスを主たる事業とするデジタルネイティブ企業でした。昨年17位だったUber が9位、ランク外だったAlibaba Groupが10位とトップ10入りを果たし、Tencentが昨年のランク外から再び14位に浮上したほか、Airbnb(11位)、SpaceX(12位)などが大幅に順位を上昇させています。

今年の調査で特徴的だったのは、調査対象企業が全体として、デジタルイノベーションに関わる4つの要素(ビッグデータ分析、新技術の迅速な採用、モバイル製品・サービス、デジタル・デザイン)に、これまで以上に重点を置くようになっていることです。たとえば、自社がイノベーションに優れていると評価する企業では、43%がビッグデータ分析への投資を積極的に行っていますが、その割合は、自社がイノベーションに弱いと評価する企業では26%にとどまります。一方で、新製品や新サービスなどデジタルに関連しないノベーション領域は、経営幹部から見た重要度が薄れている状況が見られました。

本レポートの共著者である、BCGシニア・パートナー マイケル・ リンゲルは、「デジタルイノベーションへの投資で後手に回った企業は、より早く、より決定的な投資をした企業に大きく後れを取る可能性があります。 競争優位性は、製品そのものから、製品を取り巻くデジタル対応のサービスへとシフトしてきています。デジタル戦略を構築するには、工業製品の予測メンテナンスなど現在の技術から、これから重要となるIoTまで、新しいイノベーションの領域を探索し、使いこなす必要があります。AIのようなより高度な技術が主流になってくると、必要な投資額はさらに大きくなるでしょう」とコメントしています。詳細はレポート本文をご覧ください。

■調査レポート

The Most Innovative Companies 2018: Innovators Go All In on Digital

■調査概要 

世界各国の広範な業種の経営幹部を対象に、イノベーションに優れた企業や自社のイノベーションへの取り組みについて訊ねた調査。BCGが初めてこの調査を実施したのは2004年、以降12回目の調査となる今回は1,000名以上から回答を得ている。

2015年に、この調査の方法に変更を加え、ランキングの基となるポイント構成要素を、アンケート結果が60%、過去3年間のTSRが40%とした。アンケートでは、最もイノベーションに優れていると考える企業を自社と同じ業種から1社、異業種から1社、計2社をあげる形とし、それぞれをランキングの基となるポイントの構成要素の30%とすることで合わせて60%をアンケートからの構成要素とした。

2016年の調査より、TSRが算出できない非公開のスタートアップ企業もランキングに反映するため、2001年以降に設立された非公開企業には、以下の条件*の企業群の過去3年間のTSRデータの平均値を付与して、ランキングを算出している。

*2001年以降の設立で、時価総額10億ドル以上、2010~2012年の間に株式公開した企業の過去3年TSRの平均値

■日本における担当者

北沢  真紀夫 パートナー&マネージング・ディレクター

一橋大学商学部卒業。ハーバード大学経営学修士(MBA)。BCG戦略グループの日本リーダー。ヘルスケアグループのコアメンバー。 社会貢献グループの日本リーダー。

■本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 直江・嶋津
Tel: 03-5211-0600 / Fax: 03-5211-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日、BCGの支援領域は、変革の推進、組織力の向上、競争優位性構築、収益改善をはじめとしてクライアントのトランスフォーメーション全般に広がっています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と企業変革を促進する洞察を有します。これらに加え、テクノロジー、デジタルベンチャー、パーパスなどの各領域の専門組織も活用し、クライアントの経営課題に対しソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じてクライアント組織に大きなインパクトを生み出しています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年には大阪、京都にオフィスを設立しました。

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。

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