The 2019 Value Creators Rankings

2018年までの5年間における企業価値創造に優れた大型企業ランキングを発表 アメリカ企業が上位10社中7社、上位100社ではアジア企業が55社~BCG調査

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ボストン発、2019年6月19日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、企業価値創造に優れた大型企業のランキングの最新版を発表しました(“The 2019 Value Creators Rankings”)。本稿には、2014~2018年の年平均トータル・シェアホルダー・リターン(TSR、株主総利回り)に基づく大型企業のランキングなどが掲載されています。これは、2,200社以上の調査対象のうち、2018年末時点での時価総額上位200社を対象としたランキングです。

アメリカ企業がランキング上位を席巻、アジア企業も距離を詰める

世界の時価総額上位の企業の多くがアメリカ企業であることもあり、大型企業ランキングではアメリカ企業が上位10社中7社を占めました。アジア企業のランクインは上位10社中2社、20社中5社にとどまったものの、上位100社のランキングの内訳では、北米企業の28社に対して、アジア企業は55社となりました。また、調査対象33業種それぞれの上位10社、計330社に占める割合は、北米企業が29%であるのに対し、アジア企業は45%となりました(図表1)。

本稿の共著者である、BCGベルリン・オフィスのシニア・パートナー、アレクサンダー・ルースは次のように述べています。「株主価値向上において、アジア企業はより長い歴史を持つアメリカ企業に追いつき、時には追い越そうとしています。今回の調査結果は、このトレンドの今後の動向への重要な示唆となると考えています」

前回に続きテクノロジー、メディア関連企業が上位を占めるが、ヘルスケア関連産業もランクイン 今回のランキングでは、前回に引き続きテクノロジー、メディア関連企業が強みを見せたものの、他業界からのランクインが増えました。テクノロジー、メディア関連企業は上位10社中、Amazon(アメリカ) を含めると6社(前回は9社)、1位の半導体大手NVIDIA(アメリカ)、3位の同じく半導体大手のBroadcom(アメリカ)、4位の動画配信大手のNetflix(アメリカ)は3年連続で上位5社にランクインしました。その他、2位の中国の伝統蒸留酒「白酒」のメーカーKweichow Moutai(貴州茅台酒、中国)は前回の10位から大きく順位を上げたほか、メディカルテクノロジー、医療サービス関連企業がそれぞれ1社新たにランクインしました。今回、上位10社にランクインした日本企業はありませんでした。

業種別では「医療サービス」が首位

全調査対象企業2,233社の2014~2018年の5年間の年平均TSRの中央値は8.2%と、株式市場の好況を反映した前回(2013~2017年)の15.6%から、グローバルでの資本市場の長期的なリターンに近い水準へと戻りました。33の業種別TSRの中央値を比較すると、「医療サービス」(17%)が最も高く、前回の33業種中13位から大きく順位を上げました。2位は「メディカルテクノロジー」(16%、前回5位)、3位は「その他金融サービス」(15%、前回7位)、4位は「テクノロジー」(14%、前回3位)となりました(図表2)。

■ 調査レポート

The 2019 Value Creators Rankings

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■ 日本における担当者 加来 一郎 パートナー&マネージング・ディレクター
BCGコーポレートファイナンス&ストラテジーグループ、およびプリンシパルインベスター&プライベートエクイティグループの日本リーダー。産業財グループ、グローバル化戦略グループのコアメンバー。住友商事株式会社、外資系コンサルティングファーム、PEファンドを経て現在に至る。

■ 本件に関するお問い合わせ ボストン コンサルティング グループ マーケティング 直江・嶋津・國武
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333/ Mail: press.relations@bcg.com

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