日本の家計金融資産は16.3兆ドル、富裕層人口は約110万人といずれも世界第3の規模
(本資料は米国報道資料の抄訳です)
ボストン発、2019年6月20日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、2019年版グローバルウェルス・レポート「Global Wealth 2019: Reigniting Radical Growth」(以下、レポート)を発表しました。
世界全体の家計金融資産は205.9兆ドル、日本の家計金融資産は16.3兆ドル
2018年の世界全体の家計金融資産はドルベースで前年比1.6%増の205.9兆ドルにとどまったと推計されます。世界的な株安が大きな影響を与え、家計金融資産の増加率は前年の増加率(7.5%、2016~2017年)、さらに2013~2017年の中期的な平均成長率6.2%を大幅に下回ったことがわかりました。日本の家計金融資産は前年から1.3%減少して16.3兆ドルとなりましたが、市場別ではアメリカ(85.2兆ドル)、中国(21.0兆ドル)に次ぐ世界第3の規模と推計されます (図表1)。
世界の富裕層人口は前年比2.1%増の約2,210万人、日本には約110万人
2018年、保有金融資産100万ドル(約1億円)超の富裕層は世界で約2,210万人(2.1%増加)、日本の富裕層は約110万人と、アメリカ(約1,470万人)、中国(約130万人)に次ぐ規模となりました(図表2)。富裕層の保有する家計金融資産が世界全体の家計金融資産に占める割合は約50%に上ると見込まれます。
世界の富裕層人口の約3分の2がアメリカに集中していますが、本レポートでは2018~2023年にかけて富裕層人口の増加率がもっとも高い地域は日本を除くアジア(増加率 10.1%)やアフリカ(同9.8%)、中南米(同 9.1%)であり、2023年には世界全体の富裕層人口は2,760万人に拡大すると推計しています。
■ 調査レポート
「Global Wealth 2019: Reigniting Radical Growth」
BCGでは、家計金融資産の規模、富裕層人口、オフショア資産やプライベートバンキング業務の動向などの分析をまとめたグローバルレポートを毎年発表しており、今回が19回目の調査となります。今回は97の市場を対象に調査を行いました。
■ 日本における担当者
内田 有希昌 シニア・パートナー&マネージング・ディレクター
BCG金融グループの日本リーダー。同保険グループ、ハイテク・メディア・通信グループのコア・メンバー。
東京大学文学部卒業。カーネギーメロン大学経営学修士(MBA)。株式会社三和銀行(現 三菱UFJ フィナンシャル・グループ)を経て現在に至る
竹内 達也 パートナー&マネージング・ディレクター
BCG組織・人材グループの日本リーダー、同金融グループ、保険グループ、テクノロジーアドバンテッジ・グループのコア・メンバー。
東京大学教養学部卒業。同大学大学院総合文化研究科修士。ドイツ銀行を経て現在に至る。
■ 本件に関するお問い合わせ
ボストン コンサルティング グループ マーケティング 直江・嶋津・國武
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com
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日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。