2017年までの5年間における企業価値創造に優れた大型企業のランキングを発表 日本企業ではソニーとキーエンスがトップ10入り~BCG調査

トップ10社中、9社がテクノロジー、メディア関連企業

印刷用PDFはこちら

(本資料は、2018年7月6日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です)

ボストン発、2018年7月6日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、企業価値創造に優れた大型企業のランキングの最新版を発表しました(“The 2018 Value Creators Rankings”)。本稿には、2013~2017年の年平均トータル・シェアホルダー・リターン(TSR、株主総利回り)に基づく大型企業のランキングなどが掲載されています。これは、約2,400社の全調査対象のうち、2017年末時点での時価総額上位200社を対象としたランキングです。

トップ10社中、テクノロジー、メディア・出版の関連企業が9社を占める

今回のランキングでは、ソニー(6位)、キーエンス(7位)を含め、トップ10社のうち9社、トップ20社のうち13社をテクノロジー、メディア関連企業が占めていました 。画像処理半導体(GPU)のトップ企業であるNVIDIA(アメリカ)が1位、動画配信大手のNetflix(アメリカ)が2位、通信用半導体大手のBroadcom(シンガポール)が3位、ネットサービス大手のTencent Holdings(騰訊控股、中国)が4位となりましたが、この4社はいずれも昨年のランキングでも4位以内に入っていた企業です。5位はIPO後5年が経過し、今回初めてランキングの対象となったFacebook(アメリカ)でした。テクノロジー、メディア関連以外の企業では、中国の伝統蒸留酒「白酒」のメーカー、Kweichow Moutai(貴州茅台酒、中国)が唯一10位にランクインしました(図表1)。

本稿の共著者、BCGベルリン・オフィスのシニア・パートナー、アレクサンダー・ルースは、「バリュークリエイターズ・レポートの20年の歴史の中で、特定の業種がこれほどまでに上位を独占したことはありません。今回のランキングは、企業価値創造においてテクノロジーやデータ、そしてコンテンツがどれほど重要であるかを示しています」とコメントしています。

全調査対象約2,400社の中では、アジア企業のパフォーマンスが高い
株式市場の好況を反映して、全調査対象約2,400社のTSRの中央値は15.6%と、長期的な平均値である約10%を大きく上回りました。33の業種別に2013~2017年の5年間の年平均TSRの中央値を比較すると、1位の「製薬(時価総額50億ドルから180億ドルの中型企業)」、2位の「自動車部品」は昨年と変わらず、「テクノロジー」が昨年13位から3位、「メディア・出版」は昨年7位から4位に順位を上昇させたことが明らかになりました(図表2)。

大型企業ランキングではトップ10社中5社をアメリカの企業が占めましたが、全対象企業のなかでトップ企業を特定すると、トップ10社のうち7社、トップ100社のうち60社以上をアジア企業が占めていました。「アジアの新興企業の高いパフォーマンスは、今、トップに名を連ねるグローバルの巨大企業が数年のうちに、現段階では企業自身やこれら企業に投資する投資家の照準には入っていないような、新たなチャレンジャーの挑戦を受ける可能性を示唆しています。注目すべきは、急速に力を付けている企業は世界中にあり、新規参入者としてのみならず、競合相手としても、M&Aを仕掛ける側としても、次の勢力となりえるということです」と、本稿の共著者であるBCGニューヨーク・オフィスのアソシエイト・ディレクター、ハーディ・ファラグはコメントしています。

■ 調査レポート

The 2018 Value Creators Rankings

インタラクティブランキングを含む特集ページはこちら

■ 調査の概要
トータル・シェアホルダー・リターン(TSR、株主総利回り)とは企業価値創造の測定指標。ある一定期間における配当と株価の値上がりの総利回りで、株主にとっての投資収益性を示します。本調査ではグローバルで33業種の2,425社を対象に2013~2017年の5年間における年平均TSRを分析しました。BCGでは、同種の調査を1999年より継続して行っており、今回が20回目の調査となります。

■ 日本における担当者
加来 一郎 パートナー&マネージング・ディレクター
BCGコーポレートディベロップメントグループのアジア・パシフィック地区リーダー、プライベートエクイティグループの日本リーダー。
慶應義塾大学経済学部卒業。住友商事株式会社、外資系コンサルティングファーム、PEファンドを経て現在に至る。

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 直江・嶋津
Tel: 03-5211-0600 / Fax: 03-5211-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年には大阪、京都にオフィスを設立しました。

Press Releases