BCGサステナビリティ・レポートについて CEOより

よりよき社会のために

私たちは、よりよい社会をつくるための変革の実現に向け全力を注いでいます。

私たちの最大の社会的インパクトはクライアントとの協働を通じてもたらされると考えており、多様性に富むグローバルなチームが企業、NPO、政府機関などの喫緊の課題への取り組みを支援しています。同時に、BCG自身の企業としてのコミットメントを果たし、社内で倫理にかなった責任あるビジネス慣行を強化し、サステナブルでインクルーシブな将来とよりよい社会の実現に向けて日々、取り組むというミッションも追求し続けています。


喫緊の世界的課題に取り組む 率先して行動すべきとき

年次サステナビリティレポートでは、2021年に私たちが行った(クライアント支援と社内オペレーション変革の両面を通じて)、重大な社会・環境面の課題への取り組みや、社会、ビジネス、地球、地球に暮らす80億人の人々のために明るい未来を形成するための支援について説明しています。2021年のサステナビリティレポートでは、4つの柱である「社会的インパクトの推進」「地球の保護」「社内の人材の力を引き出す」「責任あるビジネス慣行の促進」に焦点を当てて、私たちのアプローチを概説しています。

BCGサステナビリティ・レポートについて CEOより

激動の時代に困難な課題が取り巻くなか、BCGは2021年も前進を続けました。私たちはひき続きパンデミック対応の最前線を支え、そのほか多くの世界的課題に取り組んできました。ソーシャル・インパクト(社会貢献)はBCG社内でもっとも成長率の高いプラクティスです。

「パンデミックへの対応を通じて私たちは多くのことを学び、より強く、よりアジャイル(俊敏)になっています。クライアントやパートナーのこれから先の不確実性への対応を支援する態勢が整っています」 ――BCG CEO クリストフ・シュヴァイツァー

社会的インパクトの推進

差し迫った社会的課題に対する効果的な解決策の発見とその実現に向けた変革促進に全力を傾けることは、BCGのパーパスの中核をなしています。私たちはSDGsの実現に関連した支援に世界クラスの専門能力を投入して、クライアントおよびパートナー組織が社会貢献アジェンダを策定し注力できるよう支援するとともに、それらの組織が組織能力を構築し成果や効率性を最大化できるよう協働しています。私たちは、クライアントが中核事業のアセットやオペレーションを活用して、自社の持続可能な競争優位性を強化できるやり方で、社会にプラスの成果を出せるよう支援しています。以下の6つの領域に焦点を当てて取り組んでいます。

  • 気候・環境 気候変動対策への取り組み、自然への配慮・自然の回復
  • 教育 質の高い教育とスキルの提供

地球の保護

今日の政府や企業にとって気候変動対策ほど差し迫ったテーマはないでしょう。気候危機に立ち向かうことは現代の決定的な課題であり、BCGにとって最優先課題です。‍温室効果ガス(GHG)排出量を削減し、気候・環境への地球規模の脅威に取り組むことにより、地球を守ることに加え、企業の長期的な持続可能性を高めることができます。私たちは環境サステナビリティに関して、成果を最大化するために次の3つの領域に集中して取り組んでいます。①クライアントの気候・環境面の成果実現に向けた支援、②気候変動対策の主導的機関への関与を広げ深めることによるグローバル・アジェンダの形成、③BCG自身の環境への影響のマネジメント。

BCGが発表した、2030年までにネットゼロを実現するという目標は、BCG社内のサステナビリティへのコミットメントの大きなステップを示しています。以下は主な目標の一部です。

Aerial image of a blue ocean that reflects the sky and meets a forested coastline.

BCGのネットゼロ戦略

BCGは2030年までに気候変動への影響をネットゼロ(実質ゼロ)とし、その後はクライメートポジティブを実現する、つまり排出量を上回るCO2を大気中から除去することを宣言しています。

私たちのサステナビリティへの取り組み

気候変動対策は私たちにとって喫緊の課題のひとつです。私たちはカーボンニュートラル実現に向けクライアントを支援していますが、私たち自身も自社のあり方を変えていかなければなりません。

従業員のエンパワーメント

私たちの成功は従業員にかかっています。私たちが暮らし働く多様な世界を十分に反映した、さまざまなバックグラウンドをもつ最良の人材をひきつけ保持することで、私たちは価値を提供し企業の変革を支援することができます。世界やお互いを、日々、よりよいものにしていく決意をもったメンバーからなるBCGグローバルチームを築くために、私たちは人材獲得、ダイバーシティ、公平性、インクルージョン、従業員のウェルビーイング、ラーニング・プログラムリーダー育成、安全・セキュリティに大きな投資を行っています。

責任あるビジネス慣行の促進

倫理的で責任あるビジネス慣行の遵守は、BCGのアイデンティティとファームとしてのアプローチを決定づける重要な要件です。私たちは、明確な説明責任と透明性の高いカルチャーからなるシステムに支えられたこのコミットメントが、私たちの成功と、クライアントと私たちへの社会の厚い信頼の持続のために不可欠と考えています。私たちの責任あるビジネスの目標には以下のような事項が含まれます。

  • 全従業員にビジネス倫理と従業員行動規範についての研修を行う。
  • 全従業員にデータ・プライバシー・ポリシー、および情報セキュリティ・ポリシーについての研修を行う。
  • 全サプライヤーにサプライヤー行動規範についてコミュニケーションを行う。
  • BCGのすべての調達チームにサステナブルな調達についての研修を行う。

BCGの「Speak Up」ライン

BCGは、倫理・誠実さをもってリードし、不正を防止・特定する取り組みの一環として、「Speak Up」という、外部サービスプロバイダーにより運営される報告手段を提供しています。社内のシニアリーダーへの直接的な連絡に代わる手段として、Speak Upラインにより、従業員、顧客、サプライヤー、その他サードパーティが法令やBCGポリシーに対する違反の疑いを報告する機会が提供されます。BCGは具体的な報告を内密に審査し、それが正当であれば適切な外部機関に送付します。ユーザーが特に記名を希望しない限り、匿名で報告できます。

詳しくは、こちら をご覧ください。

BCGの従業員行動規範

私たちの従業員行動規範は、個々人の倫理・誠実さとプロフェッショナルとしての行為に裏打ちされた、BCGの責任ある行動へのコミットメントをとりまとめたものです。すべての従業員と私たちの代理として仕事をする人に対して期待する行動の要点を述べ、BCGのパーパス、バリュー、グローバル・プロセス/ポリシーの橋渡しの役割を果たします。倫理・誠実さを育み、意思決定の基礎となることを目的としており、私たちの行動とプロフェッショナルとしてあるべき姿を整合させます。

私たちは定期的に従業員行動規範を見直し、企業倫理・コンプライアンスの変化を反映するよう、必要に応じ更新します。

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