
BCGのネットゼロ戦略
BCGは2030年までに気候変動への影響をネットゼロ(実質ゼロ)とし、その後はクライメートポジティブを実現する、つまり排出量を上回るCO2を大気中から除去することを宣言しています。
私たちは、よりよい社会をつくるための変革の実現に向け全力を注いでいます。
私たちの最大の社会的インパクトはクライアントとの協働を通じてもたらされると考えており、多様性に富むグローバルなチームが企業、NPO、政府機関などの喫緊の課題への取り組みを支援しています。同時に、BCG自身の企業としてのコミットメントを果たし、社内で倫理にかなった責任あるビジネス慣行を強化し、サステナブルでインクルーシブな将来とよりよい社会の実現に向けて日々、取り組むというミッションも追求し続けています。
年次サステナビリティレポートでは、2021年に私たちが行った(クライアント支援と社内オペレーション変革の両面を通じて)、重大な社会・環境面の課題への取り組みや、社会、ビジネス、地球、地球に暮らす80億人の人々のために明るい未来を形成するための支援について説明しています。2021年のサステナビリティレポートでは、4つの柱である「社会的インパクトの推進」「地球の保護」「社内の人材の力を引き出す」「責任あるビジネス慣行の促進」に焦点を当てて、私たちのアプローチを概説しています。
差し迫った社会的課題に対する効果的な解決策の発見とその実現に向けた変革促進に全力を傾けることは、BCGのパーパスの中核をなしています。私たちはSDGsの実現に関連した支援に世界クラスの専門能力を投入して、クライアントおよびパートナー組織が社会貢献アジェンダを策定し注力できるよう支援するとともに、それらの組織が組織能力を構築し成果や効率性を最大化できるよう協働しています。私たちは、クライアントが中核事業のアセットやオペレーションを活用して、自社の持続可能な競争優位性を強化できるやり方で、社会にプラスの成果を出せるよう支援しています。以下の6つの領域に焦点を当てて取り組んでいます。
今日の政府や企業にとって気候変動対策ほど差し迫ったテーマはないでしょう。気候危機に立ち向かうことは現代の決定的な課題であり、BCGにとって最優先課題です。温室効果ガス(GHG)排出量を削減し、気候・環境への地球規模の脅威に取り組むことにより、地球を守ることに加え、企業の長期的な持続可能性を高めることができます。私たちは環境サステナビリティに関して、成果を最大化するために次の3つの領域に集中して取り組んでいます。①クライアントの気候・環境面の成果実現に向けた支援、②気候変動対策の主導的機関への関与を広げ深めることによるグローバル・アジェンダの形成、③BCG自身の環境への影響のマネジメント。
BCGが発表した、2030年までにネットゼロを実現するという目標は、BCG社内のサステナビリティへのコミットメントの大きなステップを示しています。以下は主な目標の一部です。
BCGは2030年までに気候変動への影響をネットゼロ(実質ゼロ)とし、その後はクライメートポジティブを実現する、つまり排出量を上回るCO2を大気中から除去することを宣言しています。
気候変動対策は私たちにとって喫緊の課題のひとつです。私たちはカーボンニュートラル実現に向けクライアントを支援していますが、私たち自身も自社のあり方を変えていかなければなりません。
私たちの成功は従業員にかかっています。私たちが暮らし働く多様な世界を十分に反映した、さまざまなバックグラウンドをもつ最良の人材をひきつけ保持することで、私たちは価値を提供し企業の変革を支援することができます。世界やお互いを、日々、よりよいものにしていく決意をもったメンバーからなるBCGグローバルチームを築くために、私たちは人材獲得、ダイバーシティ、公平性、インクルージョン、従業員のウェルビーイング、ラーニング・プログラムとリーダー育成、安全・セキュリティに大きな投資を行っています。
倫理的で責任あるビジネス慣行の遵守は、BCGのアイデンティティとファームとしてのアプローチを決定づける重要な要件です。私たちは、明確な説明責任と透明性の高いカルチャーからなるシステムに支えられたこのコミットメントが、私たちの成功と、クライアントと私たちへの社会の厚い信頼の持続のために不可欠と考えています。私たちの責任あるビジネスの目標には以下のような事項が含まれます。
BCGは、倫理・誠実さをもってリードし、不正を防止・特定する取り組みの一環として、「Speak Up」という、外部サービスプロバイダーにより運営される報告手段を提供しています。社内のシニアリーダーへの直接的な連絡に代わる手段として、Speak Upラインにより、従業員、顧客、サプライヤー、その他サードパーティが法令やBCGポリシーに対する違反の疑いを報告する機会が提供されます。BCGは具体的な報告を内密に審査し、それが正当であれば適切な外部機関に送付します。ユーザーが特に記名を希望しない限り、匿名で報告できます。
詳しくは、こちら をご覧ください。
私たちの従業員行動規範は、個々人の倫理・誠実さとプロフェッショナルとしての行為に裏打ちされた、BCGの責任ある行動へのコミットメントをとりまとめたものです。すべての従業員と私たちの代理として仕事をする人に対して期待する行動の要点を述べ、BCGのパーパス、バリュー、グローバル・プロセス/ポリシーの橋渡しの役割を果たします。倫理・誠実さを育み、意思決定の基礎となることを目的としており、私たちの行動とプロフェッショナルとしてあるべき姿を整合させます。
私たちは定期的に従業員行動規範を見直し、企業倫理・コンプライアンスの変化を反映するよう、必要に応じ更新します。
クライアントへのコミットメント
私たちはクライアントと協働して、機会を特定し、きわめて重要な課題に取り組み、ビジネスを変革します。私たちはプロフェッショナルで、倫理的で、法を順守した方法でのクライアントの価値創出に尽力します。
ファームへのコミットメント
ファームとしての評判は、そのベースとなっている信頼や倫理性・誠実さとともに、私たちのビジネスの基盤です。私たちはすべての従業員、および、私たちの代理として仕事をする人に対して、あらゆる法令・規制を順守し、BCGのポリシーやガイドラインを守ることを求めます。
相互のコミットメント
メンターシップとリーダーシップは私たちの精神の根本をなしています。私たちは、同僚が平等に権限を有する環境が継続的な学習や洞察を育むと信じています。また、BCGに入社した方とBCG卒業後もつながりを保ち続けたいと願っています。
社会へのコミットメント
私たちは、社会へのプラスの影響は成功の副産物というよりむしろ戦略の中核要素になったと考えています。私たちはクライアントがこの変化を乗り越えるお手伝いをします。社内でも、BCG自身の社会的影響やサステナビリティへの取り組みを継続的に推進していきます。