カルチャー、チェンジマネジメントへのBCGのアプローチ

大規模なトランスフォーメーションの4件に3件は、目標を達成できていません。しかし、この成功の可能性を高める方法はあります。リーダーのコミットメント、カルチャーへの注力、優れた実行力、そして変革のさなかにある人々を鼓舞し、支えることです。BCGのカルチャーとチェンジマネジメントへのアプローチは、これらすべての要素を組み合わせたものです。
1. 目指すカルチャー

企業がどのように変化に適応し、イノベーションを生み出し、協働し、多様性と包摂性を備えた職場を築くか。そのすべての原動力となるのがカルチャーです。BCGは、絶え間なく続くトランスフォーメーションを後押しし、高い成果を出すカルチャーの構築を支援します。まずは、負担が小さく、確実にプラスの効果が見込める取り組みを迅速に実行し、カルチャー変革の勢いをつくることから始めます。たとえば、変革を後押しする行動を見せた従業員の評価がこれに当たります。次に、事業戦略を支える、自社に固有のカルチャーの特性を明確にし、リーダーおよび組織全体の取り組みを通じてそれらを浸透させます。最終的にはカルチャーと変革を組織構造、プロセス、制度に組み込んでいきます。

2. リーダーの支援

成功するトランスフォーメーションには共通点があります。それは、「頭」「心」「手」の3つを使って変革を導くリーダーの存在です。「頭」とは、将来像を描き、優先事項についての認識をそろえること。「心」とは、従業員を鼓舞し、力を引き出すこと。「手」とは、機敏に実行し、イノベーションを起こすことです。ほとんどのトランスフォーメーションでは「頭」と「手」による対応にとどまり、「心」に目を向ける企業は少数です。しかし私たちの経験では、この3つすべてに取り組むことで、トランスフォーメーションが持続的な成功を収める確率は96%に達します。だからこそ、BCGの取り組みの大きな柱は、リーダーが変革を担う「チェンジ・エージェント」となれるよう後押しすることにあります。すなわち、変革の必要性を説得力を持って訴え、新しい行動を自ら体現し、共感をもってコミュニケーションを図り、変革の過程にある人々への配慮を示すリーダーです。

3. 従業員エンゲージメント

トランスフォーメーションは、組織にディスラプティブ(破壊的)な変化をもたらします。戦略が変わり、オペレーションが変わり、プロセスが変わる。変化の波が次々と押し寄せることで、組織で働く人々は大きな影響を受けます。BCGが人を起点に据えたアプローチでチェンジマネジメント・コンサルティングに取り組むのは、人が力を発揮してこそ、組織も成果を上げられると考えているからです。具体的には、従業員が「存在を認められている」「支えられている」と感じられること、何が起きていて、それはなぜなのかを理解できること、ビジョンに共感し、意欲を持てること、そして自ら貢献し成果を出せる状態にあることが重要です。科学的根拠に基づくエンゲージメントとコミュニケーションの手法を通じて、BCGはトランスフォーメーションを後押しする要因と妨げる要因を見極め、そのなかでももっとも重要な推進力である「人」の力を引き出す支援を行っています。

4. 確実な実行

変革プログラムには、新しいテクノロジー、優先事項、組織能力、働き方など、相互に関連し合う要素が数多くあります。これらすべてを連動させ、持続的な価値創出を確実に実現するには、専任体制のもと、取り組み全体に深く関与しながら管理・推進する必要があります。BCGは、進捗の追跡、新たな行動の喚起、必要な軌道修正を担う司令塔となる「トランスフォーメーション・オフィス」が設置され、十分な権限をもって機能できるよう支援します。あらゆる案件において、状況に応じて柔軟に対応できるエンドツーエンドのプログラムマネジメント・モデルと強固なガバナンスを提供し、クライアントが変革を軌道から外すことなく、目的に沿って進められるよう支援します。

カルチャー、チェンジマネジメントにおけるBCGのクライアント支援事例

私たちは官民セクターにわたる組織と協働して、変化を価値に変える行動や考え方を促進します。カルチャー、チェンジマネジメントにおけるBCGの支援事例の一部をご紹介します。

5億ドル
コスト削減
BCGはグローバル製薬企業の12週間にわたるトランスフォーメーションを支援し、リーダーが変革の必要性を明確に示すとともに、経営陣と従業員との間で円滑なコミュニケーションを図れるよう支援しました。これにより変革の基盤が築かれ、5億ドルのコスト削減、利益成長率の15%から20%への上昇、そして時価総額の200億ドルの増加が実現しました。
147%
1株当たり純利益(EPS)の上昇
大手ビールメーカーのトランスフォーメーションを加速するため、BCGは、リーダーが共通のパーパス(存在意義)を描き、それを従業員に伝え、組織のあらゆる階層の人々を組織文化の変革に巻き込めるよう支援しました。これが原動力となり、7年間で株価が2倍、1株当たり純利益(EPS)が147%上昇、そしてキャッシュリターンは4倍以上に達しました。
2億8,300万ドル
コスト削減効果
BCGは南米の通信事業者と協働し、組織文化の変革を通じた調達プログラムの改善に取り組みました。リーダーがプロセス全体を通じて従業員を巻き込み、パーパスを伝え、アップスキリングを通じたサポートを提供できるよう、チェンジマネジメントを専門とするコンサルタントが支援しました。この取り組みにより、より柔軟性の高い調達プログラムを構築し、2億8,300万ドルのコスト削減を実現しました。

カルチャー、チェンジマネジメントのBCGのツール・ソリューション

BCGのカルチャー、チェンジマネジメントのエキスパートは、多様で独自のソリューションに支えられています。AI、ディープラーニング、アドバンスト・アナリティクスの活用によって、持続的な成果向上を実現します。
モメンタム・メーター
調査によると、人々の変化に対する姿勢には2つの要因が影響を与えることがわかっています。1つ目は自信、つまり自分は成功できるという個人の信念です。2つ目は精神的な余力、つまり複雑なタスクをやり遂げるためのキャパシティです。これらの要因は多くの場合、時間とともに、時に急速に変化し、仕事上あるいはプライベートでの出来事の影響を受けます。BCGのモメンタム・メーターは、アドバンスト・アナリティクスに支えられた週次の簡易調査で、変化のさなかにある従業員の意識や感情を把握し、適切なタイミングで的確な施策を講じるためのインサイトを提供します。
カルチャー診断
カルチャーは、トランスフォーメーションの成否を左右します。BCGの診断ツールは、組織文化を変革する前に、組織が現状を正確に把握し、成長と価値創出を促す行動や価値観を見極められるよう支援します。
RWA (Ready, Willing, Able)
従業員はトランスフォーメーションの生命線であり、だからこそ変化に対する従業員の心情を把握することが極めて重要です。この調査は、企業が自社の従業員が変化にうまく適応できる状態にあるか、つまり、準備ができているか(Ready)、意欲があるか(Willing)、対応できる能力があるか(Able)を理解する手助けをします。

カルチャー、チェンジマネジメント 最近の論考など

Book
Around 75% of transformations fail, and the rate hasn’t improved in decades. BCG’s change book shows that the secret of successful business transformation is neither rare nor mysterious—it is knowable, repeatable, and firmly rooted in the science of behavior change.

カルチャー、チェンジマネジメント エキスパート

BCGのカルチャー、チェンジマネジメント領域のコンサルタントの出身地域や背景はさまざまですが、全員が共通の信念に導かれています。それは、最良の変革は単にプロセスを改善するだけでなく、長期的に持続する成功のための環境をつくり出すということです。エキスパートの一部をご紹介します。

Gertie Find Laerkholm

Managing Director & Partner
Copenhagen

Nicole Sibilio

Managing Director & Partner
Sydney

Christin Owings

Managing Director & Partner
London

Ashley Grice

CEO & Managing Director, Brighthouse
Atlanta - BrightHouse

Robert Werner

Partner and Director
New York

Dominic Veken

Managing Director & Partner
Hamburg

竹内 達也
Tatsuya Takeuchi

Managing Director & Partner
東京オフィス

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