脱炭素化に対するBCGのアプローチ

先進企業は、ネットゼロに向けた脱炭素化が、持続的な競争優位性につながる事業機会であることを実証しています。こうした企業は、より大きな価値を創出しているだけではありません。収益性と脱炭素化を両立する未来への道筋を示し、業界の競争のあり方そのものを変えています。

組織によって、事業環境や保有資産、規制上の制約はそれぞれ異なります。そのためBCGは、業界と企業の特性に即した脱炭素化アプローチを採用しています。多くの場合、まず環境面の目標と明確な事業目標を結びつけ、各社に適した脱炭素化戦略を策定します。さらに、バリューチェーン全体の排出量削減を支援するとともに、新たな収益機会の特定を支援します。

BCGは、脱炭素化と成長の双方につながる、効果の大きいさまざまなソリューションに注力しています。主な領域は次のとおりです。

バイオエネルギー
有機資源や廃棄物を活用するバイオエネルギーは、事業活動の脱炭素化に向けた持続可能なソリューションとなります。バイオエネルギーやバイオ燃料は既存のインフラを活用して導入できるため、原料の生産・回収から、バイオ燃料やバイオガスの精製、販売に至るまで、バリューチェーン全体のエネルギー転換を着実に進めることができます。
二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)と炭素除去
二酸化炭素の回収・除去は、削減が難しい排出を相殺し、ネットゼロを達成するために欠かせません。こうした技術を2050年までに必要な規模へ拡大することは、コスト面では十分に実現可能です。ただし、技術開発や市場形成、大規模プロジェクトを進めるには、バリューチェーン全体で多様なステークホルダーが連携する必要があります。BCGは、実行可能な戦略の策定、効果的なパートナーシップの構築、大規模プロジェクトの実行支援を通じて、クライアントの事業価値創出を後押しします。
エネルギーの貯蔵
蓄電池をはじめとするエネルギーの貯蔵は、世界各地で再生可能エネルギーを大小さまざまな規模で導入し、脱炭素化を推進するうえで不可欠です。エネルギー貯蔵は、自動車会社や公益事業者に限らず、幅広い市場参加者に大きな事業機会をもたらし、明確な先行者優位を生み出します。
低炭素建材と建設
建築物やインフラの建設方法を見直すことで、カーボンフットプリントを大幅に削減できる可能性があります。一方、セメント、コンクリート、鉄鋼、セラミックスなどの低炭素材を優先的に採用し、サプライチェーンと建設プロセスを脱炭素化するには、業界横断での強力な連携と将来を見据えた投資が必要です。
建築分野の脱炭素化技術と再生可能エネルギーによる熱供給
建築分野は、世界の年間炭素排出量のおよそ3分の1を占め、その大半は建物の運用・維持管理の段階で発生しています。建築分野向けの脱炭素化ソリューションはすでに存在しており、ネットゼロ建築は実現可能な目標です。ただし、その実現には、こうした技術の導入を一段と加速させる必要があります。
製造分野の熱プロセスの脱炭素化
製造工程で必要となる加熱や蒸気の供給は、世界の温室効果ガス排出量の大きな割合を占める一方、削減が特に難しい領域です。炭素排出に伴うコストや規制が強まり、関連技術も実用化が進むなか、企業には採算性を確保しながら脱炭素化を進める機会が広がっています。BCGは、電化、バイオメタン、ハイブリッドシステムなどから各社に適した方法を選び、導入まで支援します。これにより、コストと排出量を削減し、長期的な競争力の強化につなげます。
水素と合成燃料
地球温暖化を抑制するためには、2050年までに、脱炭素水素やその他の低炭素燃料が年間約3億8,000万トン必要になると推計されています。将来の需要に対応するために、企業はコストマネジメント、インフラ、サプライチェーン、原料に関する課題を克服する必要があります。
低炭素エネルギーの調達
購入した電力などの使用に伴う間接排出(スコープ2)の削減は、ネットゼロに向けて最も費用対効果の高い施策の一つです。再生可能電力を調達すれば、排出量を減らせるだけでなく、将来の電力コストを安定させ、化石燃料価格や炭素価格の変動による影響も抑えられます。BCGは、価格の安定、ESG評価の向上、将来を見据えた電源構成につながる再生可能エネルギー戦略の策定を支援します。
原子力
エネルギートランジションが進むなか、原子力は、安定的に電力を供給できる低炭素電源として再び注目を集めています。大規模原子炉に加え、新たなモジュール型原子炉への事業面での関心も高まっています。一方、事業化を成功させるには、複雑なプロジェクトを管理し、コストを抑えながら、幅広いステークホルダーの理解を得ることが欠かせません。

BCGは、戦略的な知見と世界水準の大規模設備投資プロジェクトの遂行能力を生かし、原子力のバリューチェーン全体を支援します。投資リスクを抑え、プロジェクトを着実に進め、変化するエネルギー市場における長期的な価値創出につなげます。
再生可能エネルギーと低炭素ソリューション
世界のエネルギー市場は、大きな転換期を迎えています。社会の脱炭素化を進めるには、再生可能エネルギーを大規模に開発し、安定的に運用していくことが欠かせません。
BCGは、事業、技術、規制に関する深い知見を生かし、再生可能エネルギー分野の事業機会を具体化します。さらに、低炭素・再生可能エネルギー事業における戦略、投資、オペレーティングモデルの策定を支援します。

またBCGは、先進的な脱炭素化の手法を活用し、製品ライフサイクル全体の排出量削減や、調達・サプライチェーンのサステナビリティ向上、オペレーション効率の改善、サーキュラーエコノミーへの移行を支援します。さらに、自然を活用した解決策の導入も後押しします。

脱炭素化におけるBCGのクライアント支援事例

900万トン
CO2排出量を削減
世界でも有数の高成長企業である大手鉄鋼メーカーは、2030年までにCO2排出量を40%以上削減するという、大幅な脱炭素化目標を掲げました。BCGは、この企業が単一の製鉄所でCO2排出量を900万トン削減する取り組みを支援しました。この成功を収めた脱炭素化戦略は現在、全社に展開されています。

脱炭素化に関するBCGのソリューション

CO2 AI
BCGのパートナー・エコシステムの一員であるCO2 AIは、企業が環境負荷を大規模に測定・分析し、削減の進捗を管理できるよう支援します。
CO2 AI
Aerial image of a blue ocean that reflects the sky and meets a forested coastline.
Net Zero Tool Suite
コストと炭素排出量の削減機会を特定し、サプライチェーンの脱炭素化に向けた具体的な戦略へと落とし込みます。
Net Zero Tool Suite

脱炭素化を支援するBCGのパートナーシップ

In this film, BCG and the Mærsk Mc-Kinney Møller Center for Zero Carbon Shipping explore how the maritime sector must merge sustainability with competitiveness. Collaboration and partnerships are key.

脱炭素化ソリューション 最近の論考など

脱炭素化 エキスパート

BCGの脱炭素化領域のコンサルティングチームは、ネットゼロへの移行、産業の脱炭素化、水素、二酸化炭素回収、バイオ燃料などに深い専門知識を有しています。脱炭素化領域のエキスパートをご紹介します。

Patrick Herhold

Managing Director & Senior Partner
Munich

Esben Hegnsholt

Managing Director & Partner
Copenhagen

Marta Guzzafame

Managing Director & Partner
Madrid

Alex Dewar

Managing Director & Partner
Washington, DC

Ilshat Haris

Managing Director & Partner
Houston

Frank Klose

Managing Director & Senior Partner
Düsseldorf

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