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STEM分野を専攻する女子学生の約半数が、データサイエンスは「抽象的でインパクトに欠ける」と回答~BCG調査

女性データサイエンティストを増やすには、企業がキャリアの魅力を伝えることが重要

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経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)のデジタル・アナリティクス領域を専門とする社内組織であるBCG GAMMAは、3月6日、「What’s Keeping Women out of Data Science?」(以下、レポート)を発表しました。STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)の分野を専攻する世界10カ国の9,000人以上から回答を得たアンケート調査により、データサイエンス分野におけるジェンダーギャップについて分析しました。

データサイエンス専門家に占める女性の割合は、わずか15~22%

現状では、データサイエンス分野の専門家のうち、女性の割合はわずか15~22%です(図表1)。STEMの学位を取得した人材においては女性が35%を占めていますが、ステージが進むにつれて割合が減少しているのが見て取れます。データサイエンスは、現代のビジネスにおいてもっとも注目され、急速に発展している分野の一つであるにもかかわらず、いまだに男性が多くを占めている状況にあります。

「抽象的で実際のインパクトに欠ける」と回答した女子学生の割合、日本では対象国中トップの63%

アンケート調査により明らかになった、女子学生がデータサイエンスを敬遠しがちな理由には、以下のようなものがあります。

  • データサイエンスは抽象的で、インパクトに欠けるという印象を持っている。
  • データサイエンス分野には、協力よりも競争を重視する風土があると感じる。
  • データサイエンティストとしてのキャリアの可能性や、日々の仕事の様子についての情報が少ない。

「データサイエンスは抽象的で明白なインパクトに欠ける」と回答した女子学生の割合は、各国の平均で48%に上りました。日本では63%であり、この割合は調査対象国10カ国中、もっとも高い割合です。

また、「データサイエンスには、他の分野よりも競争を重視する風土がある」と回答した学生は、世界では77%(女子81%、男子74%)、日本では81%(女子70%、男子88%)という高い割合でした。学生の多くが、データサイエンティストは協力的ではなく競争的であるという認識を持っています。

データサイエンスに関する情報は、現状、学生にとって充分ではない

以上のようなネガティブな認識を取り払うためには、企業からの積極的でオープンなコミュニケーションがカギとなりますが、データサイエンスの分野に関して学生に提供される情報は、不足しているのが現状です。「データサイエンスをキャリアの選択肢としてよく理解できている」と答えた女子学生の割合は、世界平均で55.2%にすぎません。日本の女子学生は52%と各国の平均と比べてわずかに低い程度ですが、男子学生の割合が70%(世界平均では62.9%)であることを考慮すると、各国に比べ男女差が大きいことが分かります(図表2)。

企業は、データサイエンティストのキャリアの魅力を明確に伝えるべき

企業は、ビジネスにおけるデータサイエンスの存在意義と付加価値について、充分に光を当てることができていません。調査結果は、世界の多くの企業が、AIでインパクトを生み出すことにいまだに苦戦している状況を反映していると言えますが、今まさに急速に発展している分野だからこそ、有望な学生が活躍できる場でもあります。

レポートの共著者で、BCG GAMMAのグローバルリーダーを務めるパリ・オフィスのマネージング・ディレクター & シニア・パートナー、シルヴァン・デュラントンは次のように述べています。「企業は、AIについて多くのメディア報道がなされることで自動的に学生にアピールできる、と期待することはできません。データサイエンスのチームが実際のインパクトを重視し、競争ではなく協力を重視するという風土を醸成し、それをアピールする必要があります。そして、キャリアの可能性を明確にし、男女どちらの学生にとっても魅力的な職業にしなければなりません」

企業は、女子学生が懸念を抱いている内容に正面から取り組み、明確に伝えていく必要があります。たとえば、ビジネスにおけるデータサイエンスの役割、実際の事例でのデータサイエンティストの協働の仕方、コーディングを極める以外にどのようなキャリアパスがあるのか…。実際の日々の仕事の様子や、データサイエンスがリアルな価値を創出していることの事例を学生に提示することも有効です。

■ 調査レポート 
What’s Keeping Women out of Data Science?」 

■ 調査概要 
STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)を専門とする若年層を対象に、キャリアパスとしてのデータサイエンティストという選択肢と、データサイエンス分野に関する認識についてオンライン調査を実施した。オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、スペイン、英国、米国の10カ国の9,000名以上の男女から回答を得た(各国700~1,000人)。35歳以下の、現在大学においてSTEMの学位を取得中の学生か、最近STEMの学位を完了し、データサイエンスに関連する分野などで働き始めた人を対象にした。 

■ 日本における担当者 
ロマン・ド・ロービエ マネージング・ディレクター & パートナー 
BCG GAMMAのNortheast Asia地区リーダー、DigitalBCG Japanの共同リーダー。パリ・ドフィーヌ大学大学院、HEC経営大学院を修了。米ニューヨークの投資会社、BCGパリ・オフィスを経て、2019年1月BCG東京オフィスに着任。

■ 本件に関するお問い合わせ 
ボストン コンサルティング グループ マーケティング 直江・嶋津・福井 
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日、BCGの支援領域は、変革の推進、組織力の向上、競争優位性構築、収益改善をはじめとしてクライアントのトランスフォーメーション全般に広がっています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と企業変革を促進する洞察を有します。これらに加え、テクノロジー、デジタルベンチャー、パーパスなどの各領域の専門組織も活用し、クライアントの経営課題に対しソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じてクライアント組織に大きなインパクトを生み出しています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京オフィスを、2003年には名古屋に中部・関西オフィスを設立しました。

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