2020 Tech Challengers - rectangle

新興国発超優良テクノロジー企業「BCGテック・チャレンジャー2020」を発表

次世代のイノベーションを担う100社を選出、39社が先進国市場に進出

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【参考資料】

(本資料は米国で発表された報道資料の抄訳です)

ボストン発、2020年11月17日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、グローバルに活躍する急成長中の新興国発超優良テクノロジー企業「テック・チャレンジャー」を紹介するレポート「2020 BCG Tech Challengers: The Next Generation of Innovation in Emerging Markets」を発表しました。BCGが2006年に初めて「グローバル・チャレンジャー」を選出・発表して以来10回目の今回はテクノロジー企業に焦点を当て、世界的な影響力を持った新興国発の「テック・チャレンジャー」100社を選出しました。

中国だけでなく、多様な地域の企業が台頭

従来、新興国市場のテクノロジー・リーダーの多くは中国発の企業でしたが、新しい世代ではアフリカ、アジア、中南米、中東、ロシアなど多様な地域の企業が台頭しています。2014年以降に設立された1万社を超える新興国発のテクノロジー企業のうち、47%が中国以外の国の企業です。また、新興国市場のテック・ユニコーン(評価額10億ドル以上の企業)のうち、3分の1が中国以外の国で設立されています。今回の「BCGテック・チャレンジャー」には、14カ国の企業が選ばれました。

これらの企業は、B2CとB2Bのさまざまな領域で活動しています。3分の2が消費者向けアプリやサービスに注力しており、残りの3分の1はB2B企業で、他の企業の働き方を変革しています。

テック・チャレンジャーのうち39社が先進国市場に進出

テック・チャレンジャーのうち約半数が主に自国市場で活動していますが、16社は他の新興国市場に横展開し、39社は先進国市場に進出しています。インドの配車サービスOlaは、2019年7月に英国市場に参入し、わずか8カ月で20都市以上の300万人もの利用者を獲得しました。

「テック・チャレンジャーは、業界のあり方を変え、自社の規模拡大と成功への道を自ら切り開いています。テクノロジー業界や他の業界の大手企業は彼らに注目し始めていますが、大手企業は、新たな敵にも味方にもなり得る彼らの台頭にどのように対処するのが最善かを判断しなければなりません」と、レポートの共著者でBCGミュンヘン・オフィスのマネージング・ディレクター&シニア・パートナー、Nikolaus Langは述べています。

テック・チャレンジャーの成長率は70%、先進国市場のテクノロジー企業の6倍

テック・チャレンジャーの平均評価額は63億ドルにのぼり、そのほとんどがユニコーンの規模をはるかに超えています。テック・チャレンジャー企業は平均で年間20億ドルの売上高 (注1)を上げているにもかかわらず、前年比約70%の成長率 (注2)を記録しており、これは先進国市場のテクノロジー企業 (注3) の約6倍です。

コロナ危機以来、テクノロジー分野は全体的に好調であり、ユーザー数と利用率の両方が伸びを見せています。エドテック、ゲーム、ビデオストリーミング等の分野は、消費者の行動変容を利用して成長を加速させています。

既存の大手企業は、テック・チャレンジャーと戦うか、連携するかの戦略を立てる必要

テック・チャレンジャーの台頭を受け、大手企業は、彼らに対する戦略を立てる必要があります。新興国発の多くの企業は、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)が進んでいない、教育へのアクセスが制限されている、といった新興国特有の問題を解決するのに自社の能力を活用していますが、これにより、先進国市場のビジネスモデルを一足飛びに飛び越え、新しいモデルを構築することも少なくありません。たとえば、銀行口座を持たない人をデジタル・バンキングに直接誘導することなどです。彼らは非効率性に対処し、顧客によりよい結果を提供するために、業界のバリューチェーンやプレイヤーどうしの連携を再考しています。

また、地域にもよりますが、新興国市場のスタートアップには、政府からの支援、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、インキュベーターやコングロマリットなど、事業の立ち上げ段階に資金調達や支援を得られる先が複数あります。テック・チャレンジャー側もまた、成長と拡大に向けてさまざまな道筋を追求しています。彼らは早い段階でエコシステムを活用する傾向にあり、多くの企業が、パートナーシップやM&Aを通じ、業界の垣根やオンラインとオフラインの垣根を越えています。

レポートの共著者でBCGシンガポール・オフィスのマネージング・ディレクター&パートナー、Michael Meyerは次のようにコメントしています。「テック・チャレンジャーは、中核事業を超えて新しい領域を攻撃することをいとわない、手ごわく破壊的な競争相手です。同時に、彼らはエコシステムを介して仕事をする傾向があるため、これまでの企業に比べ、協業に対してもオープンになっています」

■ 調査レポート

「2020 BCG Tech Challengers: The Next Generation of Innovation in Emerging Markets」

■ 「BCGテック・チャレンジャー2020」企業の選考方法

企業価値または評価額が5億ドル以上の、テクノロジーに注力する(注4) 新興国企業が対象。地域ごとのそれぞれの業界において、企業価値または評価額でテック・ジャイアント(注5)を除いたトップ3に入る企業に関し、BCGのグローバル・エキスパートがビジネスモデルを評価しました。

選考された企業はその規模と成長率で市場をけん引しており、下記の3つの指標のうち、少なくともひとつの基準をクリアしています。

  • 同じ地域の対象企業のうち、収益の規模で50パーセンタイルを超え、成長率で75パーセンタイルを超える(2016年から2019年の間で利用可能な最新のデータを反映)
  • 同じ地域の対象企業のうち、2019年12月のユニークビジター数で50パーセンタイルを超え、2017年12月から2019年12月の2年間CAGR(平均成長率)で75パーセンタイルを超える
  • 月間アクティブユーザーの数と成長率の両方において、世界トップ300に入る

(注1)2016年から2019年の間で利用可能な最新のデータを反映

(注2)利用可能な最新のデータを反映

(注3)S&P500種構成銘柄のテクノロジー企業

(注4)テクノロジー業界以外の業界でテクノロジーを活用した解決策を提供している企業を含む

(注5)2019年末の企業価値または直近の資金調達時の評価額が200億ドル以上で、2010年より前に創立された企業

■ 日本における担当者

デュールロー パウル(Paul Duerloo) マネージング・ディレクター&パートナー
BCGグローバル化戦略グループの日本リーダー。
ヘント国立大学工学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。ロイヤル・ダッチ・シェル(石油・ガス開発事業)、ブーズ・アンド・カンパニーを経て、BCGに入社。

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 直江・嶋津・福井

Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年には大阪、京都にオフィスを設立しました。

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