BCG、内閣官房の「経営層向けプラス・セキュリティ知識補充動画」を支援

企業経営層がサイバーリスクに備えるためのオンデマンド動画の提供開始

印刷用のPDFはこちら

経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(以下、NISC)から2024年度「プラス・セキュリティ知識補充に係る人材育成に関する調査業務」(以下、本業務)を受託し、企業経営層がサイバーリスクに備えるための具体的なアクションを学べるオンデマンド動画の提供を開始しました。

オンデマンド動画「事例で学ぶサイバーリスクマネジメント~経営トップがすべきこと 実践編~

NISCでは2023年に、経営層のサイバーセキュリティに対しての危機意識を醸成するための映像コンテンツを公開しています。本動画はその第二弾として、サイバーセキュリティ対策の重要性を意識し、セキュリティ対策を経営テーマに盛り込みたいと考える経営層が、具体的なアクションを起こす際のヒントとなるような3つのテーマを取り上げ、各7~10分程度で解説します。

  1. 自社だけでなく「事業」を守る:強靭なサプライチェーンの構築(2024年3月14日公開)
  2. 適切なROI(投資対効果)を実現するサイバーリスクマネジメント(2024年3月中公開予定)
  3. 強固なセキュリティを体現する企業風土の醸成(2024年3月中公開予定)

各講座(1~3)の要点をまとめたリーフレットも上記NISCの特設ページで配布しています。あわせてご活用ください。

BCGは2023年に本業務を受託してから、サイバーセキュリティに関するさまざまな支援を継続的に行ってきました。そのなかで得られた知見を活かし、日本におけるセキュリティ人材の育成や企業のセキュリティ対策推進をさらに支援していきます。

動画詳細

  1. 自社だけでなく「事業」を守る: 強靭なサプライチェーンの構築
    ・扱った背景:サプライチェーンのサイバーセキュリティを高めることは、自社の被害を防ぐだけではなく、自社を含めたサプライチェーン全体に対するリスクを低減させるためにも大切
    ・対策のポイント:サプライチェーン上の脆弱な箇所の把握、協働体制の構築、緊急時への事前の備え
    ・経営層が実行すべきアクション:自社に最適なリスク評価の枠組みの整備、子会社や委託先の経営層と意見交換をし、理由に応じたサポートを実施、子会社や委託先に対してのサポート整備やトレーニングの実施
  2. 適切なROI(投資対効果)を実現するサイバーリスクマネジメント
    ・扱った背景:昨今企業のビジネス環境におけるDXが進展すると共に、サイバーリスクも増大。企業の事業継続性と成長を維持するためには、増大するリスクへの持続的な対応が求められる。リスクへの対応を経営の重要課題として位置づけ、適切なROIのもとで運営されることが望ましい
    ・対策のポイント:リスク評価基準の統合、リスクの許容範囲の定義、リスクへの対応方針の決定
    ・経営層が実行すべきアクション: 全社横断のリスクマネジメント組織の設立や統一的なリスク評価基準の採用、新たなリスクに繋がり得るメガトレンドの把握、各種媒体を通じたリスクへの対応方針の表明
  3. 強固なセキュリティを体現する企業風土の醸成
    ・扱った背景: 企業のサイバーセキュリティ対策を強化し維持するために土台となるのは従業員一人一人の行動。そうした行動の責任を従業員だけに押し付けず、事故発生時に従業員が正しい行動を取れるような企業文化を醸成していくことが経営層の責任である
    ・対策のポイント: サイバーセキュリティ担当役員の任命、行動指針の策定、経営層から従業員へのコミュニケーション
    ・経営層が実行すべきアクション:社内の人材と外部エキスパートの併用を検討した上でのセキュリティ担当役員の任命、明確な行動指針の策定を指示、経営層と従業員が直接対話できる機会の提供

アンケートご協力のお願い

動画1本目の満足度、および内容の評価を目的としたアンケートを3月14日(木)から 3月29日(金)まで行います。忌憚なきご意見をぜひお聞かせください。「NISC_講座受講後調査アンケート

■ 関連資料

NISCオンデマンド講座「サイバー攻撃、今、そこにあるリスク~経営トップがすべきこと」(2023年)

■ 担当者

丹羽 恵久 マネージング・ディレクター & シニア・パートナー
BCG気候変動・サステナビリティグループとパブリックセクターグループの日本リーダー。テクノロジー・メディア・通信グループ、社会貢献グループ、および組織・人材グループのコアメンバー。
国際協力銀行、欧州系コンサルティングファームを経て現在に至る。

豊島 一清 マネージング・ディレクター & パートナー
BCGテクノロジー&デジタルアドバンテッジグループの日本リーダー。テクノロジー・メディア・通信グループのコアメンバー。
東京理科大学理工学部卒業。同大学大学院理工学研究科修了。日本アイ・ビー・エム株式会社などを経て現在に至る。

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 小川・天艸
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。