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BCG、ワールドグループのサステナブル新素材におけるGHG削減量の可視化を、環境省事業を通じて支援

環境省「令和4年度大企業のサプライチェーン全体の脱炭素化推進モデル事業」の一環

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2023年2月2日 ―― 経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、環境省から受託した「令和4年度大企業のサプライチェーン全体の脱炭素化推進モデル事業」を通じて、ワールドグループのサプライチェーン全体にわたるGHG(温室効果ガス)排出量削減に向けた具体的な対策の検討や、実行計画の策定を支援しました。その一環として、GHG排出削減の主要な打ち手のひとつである、サステナブル新素材に切り替えた場合のスコープ3排出量(取引先や自社製品・サービス利用に伴う排出量)の可視化についても支援しました。

従来の原材料から、サステナブルな原材料に切り替えた場合のGHG削減量の可視化を支援

ワールドグループは、環境省事業を通じてサステナブルな新素材を開発し、従来製品と比べたスコープ3排出の削減量を可視化しました。この新素材は、2023年秋から新たなブランドとしてワールドグループにより活用されるほか、OEMなどを通じて業界内で拡大されます。ワールドグループは独自の指標として「環境貢献数値」を定義しました。この指標は、サステナブルな商品が具体的にどの程度環境に良いのかを、消費者が理解できるようにすることを目指したものです。今後は、水の使用量などGHG排出量以外の観点においても環境貢献数値を可視化していく予定です。

BCGは、従来の原材料から、サステナブルな原材料であるリサイクルウール、リサイクルポリエステル、オーガニックコットン等に切り替えた場合のスコープ3排出の削減量の可視化を支援しました。ワールドグループのサプライヤー企業にも参画いただき、製造工程を分解し一次データを収集、生地製造にかかわる排出源特定と、排出量算定をサポートしました。

素材の切り替えは、サプライチェーン全体の排出削減計画における主要な打ち手

素材の切り替えは、ワールドグループのサプライチェーン全体の排出削減計画の中で、主要な打ち手のひとつです。この切り替えによりどの程度の削減効果が見込めるのかを明確にすることで、全体の目標達成に向けてさらに必要な削減量を特定し、他の施策の検討につなげていきます。

サプライチェーン全体にわたる脱炭素化は、日本のカーボンニュートラル実現に向けた大きなカギとなります。BCGは今後も、本モデル事業を通じた支援などにより、日本における排出削減のロールモデルの創出を目指します。

■株式会社ワールド プレスリリース

https://corp.world.co.jp/news/company/2023/1811

■関連する過去のプレスリリース(BCG)

BCG、温室効果ガス排出削減目標を設定した企業に対し、具体的な削減対策の検討や実行計画の策定を支援(2022年6月20日)
BCG、サプライチェーン全体の脱炭素化に向けた支援事業への参加企業を決定(2022年8月5日)

■担当者

丹羽 恵久 マネージング・ディレクター & パートナー
BCGパブリックセクターグループ、気候変動・サステナビリティグループの日本リーダー。BCGハイテク・メディア・通信グループ、社会貢献グループ、および組織・人材グループのコアメンバー。
慶應義塾大学経済学部卒業。国際協力銀行、欧州系コンサルティングファームを経て現在に至る。

森原 誠  マネージング・ディレクター & パートナー
BCGパブリックセクターグループ、気候変動・サステナビリティグループのコアメンバー。
東京大学法学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校法科大学院修士(LL.M.)。総務省を経てBCGに入社。その後、青山社中株式会社を経て、2019年にBCGに再入社。BCGシカゴ・オフィスに勤務した経験もある。

大塚 和彦 プロジェクトリーダー
BCGパブリックセクターグループ、気候変動・サステナビリティグループのコアメンバー。カーボンニュートラル・気候変動領域のエキスパート。
京都大学理学部卒業。エール大学にて博士号を取得後、BCGに入社。その後、非営利団体EDF(環境保護基金)Japanを経てBCGに再入社。

■本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 井上・小川
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com

ボストン コンサルティング グループ(BCG)

BCGは、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。BCGは1963年に戦略コンサルティングのパイオニアとして創設されました。今日私たちは、クライアントとの緊密な協働を通じてすべてのステークホルダーに利益をもたらすことをめざす変革アプローチにより、組織力の向上、持続的な競争優位性構築、社会への貢献を後押ししています。

BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と、現状を問い直し企業変革を促進するためのさまざまな洞察を基にクライアントを支援しています。最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの機能によりソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じ、組織に大きなインパクトを生み出すとともにより良き社会をつくるお手伝いをしています。

日本では、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年に大阪、京都、2022年には福岡にオフィスを設立しました。