CO2 FI by BCG
金融機関におけるネットゼロ実現
金融機関は、排出量に関するデータの不足に直面しています。実際、現状、温室効果ガス(GHG)排出量を公開している大手企業はわずか3%にすぎません。金融業界におけるネットゼロの実現をサポートするAI搭載型ソリューション、CO2 FI by BCGがこの課題を解決します。
金融機関向け炭素会計のソリューション
金融機関 は、全世界でネットゼロ実現に向けた資金調達を通じ、変化の触媒役を担うと考えられています。資金の流れを持続可能な経済活動に向ける力を持つ金融機関は、気候変動に大きなプラスの影響を与える可能性があります。しかし、その役割を果たすには、金融機関は投融資先企業について、環境フットプリントのみならずパリ協定との整合性を測定できなければなりません。
CO2 FI by BCGを活用し、私たちはクライアントの投融資先企業の排出量を可能な範囲で最も正確に推計、提供しています。CO2 FI by BCGは、アドバンストアナリティクスを戦略策定、産業および気候変動に関する専門知識と組み合わせ、気候関連の堅固なデータアセットを構築することにより、クライアントの気候変動・サステナビリティ領域の取り組みの舵取りを助けます。BCG Xが提供するこの金融機関向けAI搭載型ソリューションにより、企業が環境フットプリントの測定、シミュレーション、削減、追跡が可能になります。
CO2 FI by BCGはどの業界に向けたサービスか
私たちは、銀行がリテールバンキング業務やコマーシャルバンキング業務における投融資先のGHG(温室効果ガス)排出量を測定する支援をします。
BCGは、資産管理者が運用先企業に紐づくGHG排出量を測定できるよう支援します。
BCGは、投資家やプライベート・エクイティファームが投資先に関連するGHG排出量を測定できるよう支援します。
BCGは、保険会社が関連するGHG排出量を測定できるよう支援します。
CO2 FI by BCGのメリット
CO2 FI by BCGは、50以上の情報源から取得した信頼性の高い情報を駆使したカスケード型アプローチにより、炭素会計、ネットゼロへの対応、ビジネスインパクトのシミュレーションを提供するソリューションです。
1.
炭素会計
50以上の情報源とPCAFの評価手法に基づき、スコープ1、2、3を対象にローン、アセット、投資という投融資カテゴリー別にポートフォリオのカーボンフットプリントを算出します。さらに、各業界に特化した推計モデルを活用し、開示されていない排出量を推定します。CO2 FI by BCGには評価に必要なすべての外部データが蓄積されており、入力が必要なのはポートフォリオに関する最小限のデータのみです。
2.
ネットゼロへの対応
BCGのソリューションは現状の排出係数を算出し、確立された脱炭素化への道筋と比較してそのギャップを導き出します。電力・ガス、金属、鉱業、化石燃料、不動産、航空、海運など排出量が多いセクターを対象に、テクノロジーミックスおよび削減手段を特定します。
3.
財務インパクトのモデリング
CO2 FI by BCGはカスタマイズ可能なシナリオ分析により、それぞれのセクターの脱炭素化に向けた最適な方法を特定し、金融機関にとっての財務インパクトを定量化することができます。
The Financed Emissions Imperative: Measurement, Disclosure, and Beyond
Bank-financed emissions are the most material component of a bank’s carbon footprint and are notoriously complex to estimate. Many financial institutions have committed to disclosing financed emissions, but few have delivered. Here are seven steps that can help.
Client Success in Carbon Accounting for Financial Institutions
18%
2030年までに収益への影響なく実現可能な排出量削減率
銀行と資産運用会社
大手資産運用会社および銀行が堅牢なクライメートアクション戦略を確立するために必要な透明性を実現できるよう、カーボンフットプリントの算定基盤を迅速に構築しました。私たちは脱炭素化戦略を、排出量削減の可能性と財務的影響の両面から評価しました。2030年までに、収益への影響なく実現可能な排出量削減率を18%と査定。
40%
2030年までの平均排出削減率の目標
欧州の金融機関
クライアントは、自社のカーボンフットプリントを測定し、事業部門ごとのネットゼロ実現に向けた取り組みを継続的に評価するためにCO2 FI by BCGを活用しました。これにより、企業全体の炭素排出量を推定し、そのうち最も排出量が多い7つの部門を対象とする脱炭素化戦略を策定することが可能となりました。すべて部門の平均で目標削減率は40%に上ります。
Experts
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ツールは、BCGのクライアント支援の一面に過ぎません。CO2 FI by BCGチームは、投融資に係るGHG排出量(financed emissions)、AI、クライメートアナリティクス、気候変動対策の各種手法、金融機関のサステナビリティへの取り組みと、幅広い業界に関する専門知識を組み合わせて支援を行います。
金融機関におけるネットゼロに関する論考
気候変動・サステナビリティ
Slideshow
2021年10月13日
Despite good intentions, companies say they are struggling to cut their emissions in line with targets. Their inability to measure appropriately is the leading roadblock.
サステナブルファイナンス&投資
Interview
2021年6月17日
Larry Fink, the chairman and CEO of BlackRock, the world’s largest asset manager, explains how the climate crisis is fundamentally reshaping his firm’s approach to investing.
In order to meet the Paris Agreement goals, price levels need to increase to an estimated $50-150/tonne average by 2030 from the current global average of <$5/tonne.
This guide assembles FSTF member experience, and the recommendations made in the guide provide suggestions for approaches banks can take over time as methodology, data and climate science continue to evolve.